分娩室は賑やかですが、

自分の目の前に子どもがいるという状況を

当たり前だと思わないでほしいんです。

自分が子どもを授かったこと、

子どもが「ママ、大好き」と言って

まとわりついてくることは、

奇跡と奇跡が重なり合って

そこに存在するのだと

知ってほしいと思うんですね。

そのことを知らせるために、

私は死産をした一人のお母さんの話をするんです。

そのお母さんは、出産予定日の前日に

胎動がないというので来院されました。

急いでエコーで調べたら、

すでに赤ちゃんの心臓は止まっていました。

胎内で亡くなった赤ちゃんは、

異物に変わります。

早く出さないと

お母さんの体に異常が起こってきます。

でも、産んでもなんの喜びもない

赤ちゃんを産むのは大変なことなんです。

普段なら私たち助産師は、

陣痛が5時間でも10時間でも、

ずっと付き合ってお母さんの腰をさすって、

「頑張りぃ。

 元気な赤ちゃんに会えるから頑張りぃ」

と励ましますが、

死産をするお母さんには

かける言葉がありません。

赤ちゃんが元気に生まれてきた時の

分娩室は賑やかですが、

死産のときは本当に静かです。

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    お母さんの泣く声だけが響くんですよ。

    そのお母さんは分娩室で胸に抱いた後、

    「一晩抱っこして寝ていいですか」

    と言いました。

    明日にはお葬式をしないといけない。

    せめて今晩一晩だけでも

    抱っこしていたいというのです。