コイン買取で大儲けした話

継起性を共存性に転換すること、それはすなわち同時性の達成である。この同時性のなかではまるですべてのことが神の視点からによってみられたかの如くになる。ブロッホは自我を世界と時間から疎外されていたと考えていたのであり、よって神を近似するものと捉えていたのかもしれない。

自我の核に関する無時間性は確かにこの論法でいくならば、世界や時間から守られている。時間に拘束された外部をモナドの無時間性へと追いやること、これが彼の最大の関心事でもあり、だからこそ最も時間に強く拘束を受けた芸術である音楽は彼の考察対象となりえたのである。

けれども、晩年になると超時間性を芸術作品という外部に設けるだけでは満足しなくなり、生命の内部に超時間性を位置づけようと考えるようになっていった。これはブロッホの言語学的考察とも呼ばれうるものであり、言い換えればこの同時性の問題をミュトスではなく、ロゴスに求めることになったのである。

ただ言語といってもそれは一般的な言葉にとどまらず、動物的音声のようなものも含むと解していたようである。ともあれ、時間的な継起のすべてを空間的な共存へと変換しうるために、数学の持つ絶対的な論理、その論証の強制的性格に関心を抱いたことは確かに決定的であったとも云える。